短編/まいごのボクら/竜燈の在る街/掌編/

一話完結短編と、短編連作。
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短編

比較的短めの話。
内容は色々。


星空の続き

過去作/現代/ファンタジー/微恋愛/ほのぼの 

魔女のご機嫌

過去作/ファンタジー/コメディ 

犬かはゆし

公募作/現代/恋愛/ほのぼの 

私の筋肉が悲鳴をあげているんだ

公募作/現代/マッ……/コメディ 

春のはじまり

現代/恋愛/ほのぼの

恵みの雨

現代/恋愛/ほのぼの

まいごのボクら

 人の世界シエル。
 竜の世界テンニーン。
 二つの世界は隣り合っている。本来は重なることのない世界。だが時に、何かのきっかけで重なり、ぶつかり、互いの世界に住人たちが落ちることがある。
これは異なる住人たちが手を取り合い、助け合っていく物語である。

20250802 越してきた男 更新

竜/龍/ドラゴン/表裏世界/シリアス/コメディ/ほのぼの/異世界交流

龍駆ける

老竜と青年

迷子と折衝

ワニと娘

数十年来の友に

越してきた男

竜燈の在る街

 よお、旦那。ランランカの街は初めてか?
 古臭い? 変な匂い?
 おいおい、俺の故郷なんだ、悪く言うなよ?
 ランランカは職人が多いんだ。古い建物をずっと手を入れて暮らしてる人も多いのさ。俺の知り合いにも職人がいるぜ。お土産探してるなら贔屓にしてくれよ。
冒険者なら鍛冶か革工房もいいが、あんたは観光だったな。何処に行きたいんだ?
 あ? ミドラ区? ああ、竜燈?
 ……あー、じゃあ、うちの実家に泊まるか?

 ああ、宿屋やってんだよ。風竜様がいらっしゃる。会ってみるかい?

20260523 11話更新

街/日常/ほのぼの/ミニドラゴン/冒険者

01 風の灯り亭

02 ミシカカガラス工房

03 ミドラ区会公園

04 夜のかがやき

05 家族と継承

06 午睡するベンチ

07 冒険者の成長

08 夜警

09 爆発しろ

10 キックの疑問

11 鱗の感触

12

掌編

ほんとサクッと読める話になります。
掌編はお題募集しておりますので、よければこちらからテーマをくださいませ。この一文入れたものとか、単語とか、世界観とか。書けたら書きたいと思います。

だいたい140字?
・あなたがいなくても
・友達は選ぶものだ
・わんわんフレンド
・ピアニストの夢
・銀杏の舞
・雨のひととき

「あなたがいなくても」


 月が綺麗ですね。


 突然帰り道、後輩が呟いた。確かに今夜は満月だ。雲もなく皓皓と輝いている。だがその真意はなんだ一体。

 後輩はつい口に出ちゃいました、と照れた顔をする。なんだ告白かと思ったわ、と後輩の背をバシバシ叩いた。

 手を振り後輩と別れ、帰路に着く。

 ……本当に、告白かと思った。

 絶対今、耳まで赤い。 


2023/09

「わんわんフレンド」


 犬だ。
 白い犬がいる。
 朝の通勤時間、いつもは見ない新顔の犬と遭った。飼い主さんは丁寧な挨拶のお母さん。キャンキャンと吠える犬にかわいいなあと思っていた。
 数ヶ月後、お母さんは相変わらず丁寧で、白い犬は私の足に絡みついている。
 もう無闇に吠えない。ふんふんと匂いを嗅ぐ姿が、もう友達だから、と言われているようだ。

2023/09

「銀杏の舞」

 

 最寄り駅の銀杏が黄葉している。
 はらはらと落ちてくる様にうっとりする。秋はよい。木々が色づいて、もうすぐ冬が来るのだ、と実感する。

 帰宅途中の少女も銀杏を見上げている。呆気として、次いでにっこり笑みをこぼす。銀杏の葉のシャワーの中でくるっと一回転すると、スキップして去って行く。

 少女に倣って、私もスキップをした。 

2023/11

読書録はブクログとかにあります。

「友達は選ぶものだ」


 友に愚痴っている。

 誘っておいて待ち合わせに来ない戦士。人気のカフェで好みじゃないと食べず嫌いする魔法使い。割引を見ると必要ないものまで買おうとする賢者。

「とりあえず殴っとけばいいかな?」

「あんた勇者だろ。殴ったら瀕死じゃん?あたしは助かるけどね」

 笑ってくれる貴重な友、魔王。

 

2023/09

「ピアニストの夢」


 とてもいい笑顔で男は言う。
「昔この家にはピアニストを夢見る女の子がいたんだ。拙い演奏だったけど、練習して段々上手になってた。でもある日、少女は事故で亡くなってしまった。彼女の親は思い出のありすぎる家がつらくなって、引っ越した。だから俺が代わりに夢を叶えようと思ったんだ」
「いや、お前幽霊だろが!」
ピアノの音が響く空き家に訪れた霊媒師は、キラキラした笑顔の幽霊を拳で殴った。

2023/10

「雨のひととき」


 梅雨は憂鬱だ。激しい雨で外には出れず、ひどい湿気で髪は跳ねる。

「はあ……」

 息を吐きつつ、私はテーブルの上にティーポットを置く。その隣に昨日買ったバターサンドを並べる。ラムをたっぷり含んだ大きなレーズンが入っている。

 カップにティーを注ぐと私はもう一度息を吐く。

 雨は好きじゃないし、湿気もひどい。

 だけど誰もいない家の中で、ゆっくりした時間を楽しめる。この時間はとても好き。 

2024/06